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2007-05-30

#496 原マスミ

原マスミという人がいる。シンガー、ソングライター、声優、イラストレイターなど、多方面にわたって活躍してるアーティストらしい。

でもまぁ、そんなことはどうでもいい。なぜなら、私が後付で知った知識だから。

今から25年くらい前に「ピンクのカーテン」(主演:美保純、監督:上垣保朗、原作:ジョージ秋山。R-18なので注意)という映画があった。25年前の私がR-18映画を映画館に見に行ってていいのかって話は置いといて。

血のつながらない兄の元に転がり込んでくる妹、二人の危うい関係を切なくも温かい視点で描いた作品だった。と思う。その後見てないので、こういう記憶は得てして美化されているから今見るとなーんだってなことになる可能性は大きいが。

これの主題歌がとても耳に残るものだった。中性的で細い声、いななくようなギター、妙に腹にずんずんくるリズムが奇妙な感じで胸をかきたてた。

ラストシーン。ベッドの上に妹、畳の上に兄が寝ていて、何かを求めるように伸ばした妹の手がアップに、そこに左から兄の手が伸びてきてそっと握り合う。そこから静かにゆっくりとカメラが引き始め音楽が重なってくる。やたら長いエンディングだったが、私は半泣きになった。曲と画が良い感じでブレンドしてる思った。

映画のクレジットを確認して原マスミという人が歌ってることを知った。慌てて当時通ってたレコード屋の兄ちゃんに探してもらい、数日後、「イマジネイション通信」というアルバムを手に入れた。原マスミのファーストアルバムだ。

はまった。

原マスミは男だった。映画の主題歌は「ズットじっと」、エンディングは「仕度」という曲だった。

他の曲もいい。ファンタジーなんだけどどこかグロテスクな詩の世界、ポップなんだけどどこかが常に破調しているサウンドが上手く絡み合っていて、とても気に入って繰り返し聴いた。

その後、私はなぜか追いかけることをしなかった。

時折思い出して「聴きたいなぁ」と思うことはあっても、LPは実家だし、新たに手に入れようと思ってもとっくに廃盤だし、ヤフオクにたまに出てるのを見かけてもやたら高い値段で取引されてたりで、そのままになっていた。

それが、最近ついに再発された(上記のアルバムへのリンクは復刻版です)。私が聴いたことのない、2枚目、3枚目のアルバムと同時に3枚同時リリースだそうだ。

25年ぶりに聴いた「イマジネイション通信」はやはり良かった。後の2枚はまだ聴けていないけれど、これも楽しみ。

今回、新たにライナーノーツが書き下ろされていて1枚目はBANANA-UG。アルバム全曲のアレンジを担当していたそうだ。もちろんKb奏者としても参加。参加メンバーを見るとWhachoがいた。2枚目、3枚目には板倉文がアレンジ、プロデュースを担当してる曲もある。MA*TOも。

TENSAWとウズマキマズウを激しく愛している今思うと、「あー、そうやったんやー」って感じ。いろんな人脈がつながってるんやなぁと、感慨深かったりする。と同時に、どうして当時それに気づかなかったんだろうとも。

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コメント

原マスミ、あたしにとっては、よしもとばななの本の表紙を書いた人というのが10代からの印象でした。その後、数年前から、よしもと氏本人の日記とか、別ルートから彼(というのも、この時期に知った。結構妙齢の女性だと勝手に思っていた)がミュージシャンだと知ったりして。
で、あたし自身はまだ未聴なのですが、彼に対して表現されていることが、なべさんの日記に書かれているワードにもガンガンでてるなあ、と思ったのです。いわゆる音楽評論家とかそういう手あかのついた一般的な言葉を使う人でないので。
なんかね、「このひとの音楽ってこう感じるねん」というのが、まったく違うところから聞こえてきて、納得したというか。ちょっとジーンとしたんです。人に届くことってこういうのかって。

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